突如ある言葉が頭に浮かび、いつまでも心に残ることがある。その時はその意味がわからなくても、数年、あるいは数十年後に、それが何を暗示していたかにふと気づく時が来る。まるで呼び寄せられるようにして訪れた場所で、かつて夢の中で、あるいは白昼夢の中で見た光景に再び出逢う。
生きていると、そういうことがしばしば起きる。そういう体験をするたびに、時は未来から過去へと流れているように感じる。時が過去から未来へと一方向に流れるのは、私たちが肉体という制約の中に閉じ込められているからであって、実は両方向の流れが同時に起きているのだろう。