近所に住むRちゃんが、今日はミニお好み焼きを作って届けてくれた。具材は私の大好きなタコとイカ。おたふくソースと鰹節つき。美味しい。嬉しい。周期的に身体が最も辛くてしんどい時期に、好物を作ってくれる人が近くにいるなんて、私は幸運だ。
お好み焼きもまた、私にとっては懐かしい思い出を蘇らせる食べ物のひとつだ。母が生きていた頃は、実家に行くと毎回一度は必ずお好み焼きを作って食べたし、彼女が好きだったお好み焼き屋へ行くことも多かった。もっともっと昔、まだ父方の祖父が生きていた頃、銭湯の後にはよくその隣のお好み焼き屋に連れて行ってもらった。
懐かしい記憶が蘇るたびに、あの人たちはもういないこと、あれらの場所はもう無くなってしまったことを再確認し、まるですべて夢だったかのような感覚に陥る。ずっと長い夢を見ているようだ。Rちゃんが作ってくれたお好み焼きの余韻を味わいながら、そんなことを思っていた。きっと全部夢なんだろう。