空の上で

空の上で

夢の中で、大きな船で生活しながら旅をしていた。確かに船だったと思うけれど、窓の外に見えるのは海ではなく、空の高いところを移動しているようだった。船の中には人がたくさんいて、客室内は随分散らかっていた。廊下には掃除係らしい人たちがいて、わたしは「散らかっていて申し訳ないなあ」と思っていた。

その後わたしは、夢の中では知り合いらしい知らない女性とともに、セルフサービス式の食堂のようなところで食事をしようとしていた。ショーケースにカラフルで美味しそうなデザートがいくつも並んでいたのを覚えている。

夢の中では、地上にいるよりも、空の上や雲より高い場所にいることが多い。宇宙船の中にいることもある。身体を使って起きている間も、船のようにも見える自宅の窓や屋上から空を見ていることが多く、用事がある時にしか地上には降りないので、似たようなものかもしれない。

以前ある人から「あなたの前世は(浮浪雲の)雲みたいな人だったのかもね」と言われたことをふと思い出す。これまで複数の人から「(ある土地の)上空にいるイメージ」だとか、「龍のように雲に乗って流れている」とか言われてきたが、わたし自身にその自覚がなかっただけで、実はもう随分前から地に足はつけていなかったのかもしれない。

そうして今は空と雲の絵ばかり描いている。

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