惑星の借りを返す
「七つの惑星に借りを返し、第八恒天に至る」
「囚人はすべての借りを返すまで、そこを出られない」
ふとこの二つのフレーズが連続して頭に浮かんだ。
わたしは、人生とは借りを返すための時間だと思っている。この時間には限りがあり、あっという間に終わりが来る。そして、借りを返し尽くして第八恒天に至れる人はとても少ない。
そもそも、第八恒天に至ることを目的にする人自体がごく僅かだろう。実際には、借りを借りのままにするどころか、借りを増やし続ける人の方が圧倒的に多い。グルジェフがいうところの「人間機械」だ。