大きな白い狐の面
夢の中で古い大きな木造家屋の中にいた。日本家屋のようだったが、その場所自体はこの世のものではない感じが漂っていた。室内に置かれた箪笥や棚、机、椅子、炬燵などの家具もみな随分長く使われてきた古いもののようだった。人の気配もあった気がするが、誰がそこにいたかは思い出せない。
家の中をうろうろしているうちに、その家屋は隣同士の建物と繋がっていることに気づいた。どうやら並んで建っているすべての建物は密かに繋がっていて、大きな一角を成しているようだった。きれいに磨かれた板張の廊下を歩いていくと、突然雰囲気が全く異なる空間に足を踏み入れた。
そこは、何かしら信仰のために作られた場所のようで、どことなく大陸風の雰囲気を感じた。右手には短い段の先に幅の広い廊下が続いていた。左手には入場受付のような窓口があり、職員もいるようだった。そして、入り口と廊下の境目の天井近くに、大きな大きな白い狐の面が掲げられていた。
昨夜眠りにつく前に、偶々目にした伏見稲荷大社に纏わるエピソードをいくつか読んだところだったので、夢の中で伏見稲荷さんに繋がった/訪れたのかもしれない。