わたしは、10、20代と生理が不安定で、何ヶ月も、半年以上も生理が来ないという状態もよくあることだった。生活がほんの少し安定した30代半ばから婦人科で医師に相談するようになり、不定期ながらも生理が来るようになった。40代で弾き出されるように日本国外へ移住した後、40代後半から定期的に生理が来るようになった。自分に合う生活と環境をようやく見つけて身体も安心したのだと思う。
生理周期など無いともいえるような状態があまりに長かったので、40代も後半になってきっちり周期的に生理が来るようになったことには未だに驚いている。身体は実に正直で不思議だ。身体は一番身近な自然なのだと常々実感する。
いや、不思議というのはちょっと違うかもしれない。わたしの場合、自分自身を植民地化し続けるような在り方と生き方を徹底的に放棄した後、ようやく精神と身体が無理なく一致する状態に落ち着いたのだろう。身体が無理なく快適でいられる状態は、精神が快適で無理なくいられる状態。逆もまた然りだ。