ボヘミアの大地が歌う

ボヘミアの大地が歌う

昨日取りかかることができなかった分、今日はまた5時間以上集中して制作中の絵に取り組んだ。絵はほぼ完成というところまで来た。後は細部を僅かに修正するのみ。今日はほぼぶっ通しで描いていたのでさすがに疲れた。しかしこれは満足を伴なういい疲労感だ。

今日も描いている間はずっと大きいスピーカーで、ラファエル・クベリーク&バイエルン放送交響楽団によるドヴォジャークの交響曲第9番を繰り返し聴いていた。もう何十回聴いただろう。聴くたびに発見があり、新しい感情がやってくる。描きながらたまらなくなって声を挙げたり、歌ったり、大きく身を動かしたり、涙を堪えたりしている。

この絵を描き始めてからずっと、ドヴォジャークが見守り励ましてくれているような感覚がある。彼の音楽によって絵が、色が、導かれたのは間違いない。そして、この交響曲はまるでボヘミアの大地が歌う賛歌のようだ。地霊、精霊、そして魂が歌っている。

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