帰宅後二日目
昨夜から今朝にかけてもまた12時間眠り続けて、たくさん夢を見た。起きだしてみると、身体のあちこちが痛い。そして、食事を摂ると、途端に全身が重くなって動けなくなる。まだまだ疲労は抜けていない。今日は、手荷物として機内に持ち込んでいたものの整理のみ終えた。スーツケースは開いたまま放置している。
顔は洗ったし、歯磨きはしているが、まだ一度もシャワーはできずにいる。3週間分の睡眠不足と無理を続けたツケは大きい。日本滞在から戻った後はいつもこんな感じだが、今回は精神的なストレスからは解放されただけ随分マシである。
日本から戻ってくるたびに思うのは、あのまま日本で働き暮らし続けていたら、わたしは何らかの深刻な病気を発症していたかもしれないということだ。 今回東京で、13~4年前に同じ職場で働いていた人と再会し、彼女との対話の中で、当時の自分はいつも何かしら不快な症状や心身の不調を抱えていたことを思い出した。彼女からもそう指摘され、また、今のわたしは当時とはまるで違って見るからに健康状態が良さそうだと言われた。
10年前、初めて訪れたポルトガルから日本へ戻った後、自分の生活も、身の回りの環境も、何もかもが偽物/自己欺瞞だと気づき、同時に鬱状態に陥って何も出来なくなって、仕事もモノも人間関係もすべてを放棄するに至ったのは、やはり肉体からの強烈な訴えだったのだと思う。最も身近な自然(自然環境)である肉体は、決して嘘をつかないのだ。
早く回復して絵を描きたい。日本滞在中にいただいたメールやメッセージへの返信も保留したままだ。しかし、まずはゆっくりと十分に身体を休める。