日本に到着した翌々日、昨年からパンフレットの絵を描かせてもらっている六甲フィルハーモニー管弦楽団の演奏会へ出向いた。そして、今回の演奏会のために描いた絵を、購入してくださった方へ直接お渡しすることができた。
終演後、複数の楽団員の方から「開演前にこの絵を見てイメージが広がり、それが音に結びついた」「見るたびに違って見えて、動いているようで、ずっと見入ってしまった」といった声をかけていただき、感激のあまりまだ言葉を失っている。今日はまたひとつ人生のマイルストーンとなるような一日だった。
新田ユリさん客演指揮による演奏は素晴らしく、特にこの絵の題材でもあるシベリウスの交響曲第5番は、涙をこらえるのが大変なほどだった。