実父の補助人の方から、今朝早くに父が亡くなったという連絡があった。わたしは様々な事情ですぐには日本へ行けないため、補助人さんが火葬や残っている諸々の支払い等を引き受けてくださることになった。補助人さんは、父の妻とも何とか連絡が取れたたそうだが、彼女はやはり「関わりたくない」らしい。
わたしが幼い頃に父が借金を残して失踪して以降、父とは一緒に暮らしたことはない。もちろんその後、母は父と離婚した。わたしは、過去の虐待経験等の理由から、母とも長らく距離れて暮らしていたので、父が養育費も支払わなかったと母から聞いたのは、わたしが30代後半になってからのことだった。
父はその後も借金と失踪、飲酒とギャンブルにまつわるトラブルを繰り返してきたため、わたしは常に彼とは距離を置いて生きてきた。しかし、2018年に父方の祖母が亡くなった際には、葬儀を手伝い、その後の相続手続きや財産の売却もサポートした。
わたしは、父に対してはやれるだけのことはやったので、何も思い残すことはない。補助人さんからの連絡も驚くほど冷静に受け止めた。とはいえ、彼とわたしは戸籍上の親子なので相続からは逃れられない。相続放棄をするにも、海外在住であるがゆえに手続きはなかなか手間がかかる。
現在わたしは、母方の祖父母の財産を放棄する手続きを進めているが、同時に、父の遺産に関する手続きも進めなければならなくなった。来月の日本滞在はまた忙しくなりそうだ。しかし、なるべく速やかにすべてを終わらせて、身軽になりたい。