夢の中に、母方の祖父母、母、母のパートナー、そしてさくらが登場した。わたしたちはどこかのホテルの一室にいた。室内の床は埃まみれな上にゴミも散乱していて、わたしは懸命に掃除機をかけていた。祖母が室内で煙草を吸いはじめたので、わたしは「煙草を吸うなら外に出て!」と彼女をベランダへ押し出した。室外の共用部分にもたくさんの吸い殻が落ちていたので拾って掃除した。
さくらは掃除機の音が苦手だった。夢の中でもさくらは、わたしが掃除機をかけている間、ベッドの下に隠れてこちらを見上げていた。わたしは「ごめんね、さくら、もうすぐ終わるからね」と彼女の頭を撫でた。
数日前から理由もなく憂鬱な気分に襲われて、昨夜から今日にかけては18時間眠り続けた。さくらが旅立ってからもうすぐ一年が過ぎようとしていて、それでわたしはまた辛いのかもしれない。そういえば今日は、母の納骨を終えてからちょうど一年だ。