たくさんのライオンがいた夢とパイミオのサナトリウム

今朝方見た夢。

広々とした乾いた平原で、人々に混じって何頭ものライオンがうろうろしている。中には恐怖感からか走り出してしまい、結果的にライオンに追われて襲われている人もいる。背を向けて逃げるとライオンは追いかけてくるので、わたしとVは、彼らとは目を合わさず、速度は変えずに静かに方向転換をしながら早足で歩いた。

やがてわたしたちは大きな建物の外廊下を歩いていた。壁も柱もミントグリーン色の、フィンランドにありそうな機能主義建築を思わせる建物だった。ライオンたちは建物内にも入りこんでくるので、わたしはVを誘導しながら、廊下の壁を登り、隙間を飛び越え、螺旋階段を垂直に飛び降りた。わたしたちの動きはとてもスムースだった。

気づくとわたしたちは車に乗って移動していた。車といっても、タイヤで走行しているような振動はなく、地面から少し浮き上がって空中を高速で進んでいるようだった。わたしたちは何処かへ向かっていたはずだが、ここから先は記憶が途切れている。

夢の中で歩いていた建物を思い出していたら、色や形状は異なるが、パイミオのサナトリウムが頭に浮かんだ。わたしは建築にはあまり興味はなく、アルヴァ・アアルト(Alvar Aalto)にも興味はなかったが、先月フィンランドを訪れてから、何か繋がりが変わったようにも感じている。

ヘルシンキでカフェ・アアルトを訪ねたのも、ちょうどホテルからAteneumへ向かうルート上にあって、他のカフェよりも静かで落ち着けそうだったからだ。そして、実際に居心地はとてもよかった。基本的にわたしは大きな書店に併設されたカフェが好きだ。

アルヴァ・アアルトのネイタル図を見てみた。1898年2月3日生まれの彼の太陽は水瓶座15度、わたしのネイタル水星とオーブ0で合だ。他にも合や衝が複数あり、彼の風サインのグランドトラインとカイトに、わたしのネイタル天体がいくつも重なっている。意外な人からヒントをもらえそうだ。残された作品や言葉や気配を通して、そして夢や変性意識の中で、既にこの地上からは去った人たちと交流するのは愉しい。