このタイミングで、父の後見人からメールが届いた。10月初旬から入院していた父は、当初は予後1~2ヶ月と言われていたが、体調が回復したので退院したそうだ。しかし認知症が急激に進行しているため、昨年から住んでいた高齢者用共同住宅ではなく、別の施設に移動し、主治医もその施設を担当する医師に変わったとのことだ。
今回の日本滞在中に、父の後見人にも連絡をしようかと思っていたが、日本に着いてすぐに、そんな余裕はないと思い直した。母と母のパートナーの遺品整理(家を完全に明け渡すための整理と処分)と各種事務手続きだけでも大変な上、わたし自身、日本で郵便物や連絡等を受け取る家族が完全にいなくなったためにいくつか手続きが不可欠で、あまりに忙しい。
これ以上無理をするとわたしが完全に倒れそうだ。心身ともに消耗しすぎて、前回や前々回のようにCOVIDやインフルエンザに感染したくもない。父とは共に暮らしたことすらほぼ無いが、それでもわたしはこれまで彼に対してできる手助けはやり尽くしてきたので、思い残しは無いし、二度と会えなくてもかまわない。後はすべて彼の後見人に任せるつもりだ。
早くすべてを終わらせてチェコに帰りたいと思い始めている。日本に来て、死んだ家族の後始末をするたびに体調を崩しては、チェコの自宅のカウチとベッドの快適さが恋しくなる。