日食はレールの切り替え装置

今月は普段よりも多くの人々と言葉を交わしている。人の話を聞いては考えを述べる機会が続く。そうして話を聞いていると、先送りにしてきたことや、手をつけられずにきたことに、向き合わざるを得なくなったり、取り組まざるを得なくなったりしているケースが多い。

ショッキングな出来事が続いている人もいれば、まったく異なる世界を目にして価値観に変容が起きている人もいる。冥王星の動きと位置や、他天体との配置だけでなく、やはり蝕の時期なのだなと感じる。下なるものは上なるもののごとく、上なるものは下なるもののごとし。そして、世界に見ている大変は、個の中でも起きている。大変に苦しむのか、それとも流れに乗れるかは、自我意識の在り方あるいは置きどころ次第だろう。

日食は上位の意識が介入するポイントであり、タイムラインの方向を変えるレール切り替え装置だ。上位の意識が関与することで、下位の機械的コースは変わる。自己同一化の中で眠りこむのではなく、しっかり目を覚まして意志を働かせ、日食にあわせて飛び込めば、その後は違う世界になる。