人の形をした人ではないもの

自分が自分に対してやっていることに気づかず、あるいは気づくのを拒み、それを他者に投影しては嫌悪し、怒り、あるいは嘆き、否定する。必要は常に与えられており、それは望みどおりなのだが、そんなものは望んでいないという。自らの内に目覚めず、外に対して反応ばかりしている。鏡を見ていることには気づかずに。

外に対する反応しかしないのはそれは機械だということで、人の形をしてはいるけれど、人ではないということだ。自らが機械の状態にあることに気づき、つまり、外へ反応ばかりするのではなく、内に目覚めて、ようやく人は人になりはじめる。人になるにも自覚がいる。