深夜の幾何学模様
真夜中すぎに、ダイニングテーブルから灯りがついていないリビングルーム側をぼんやりと眺めていたら、天井から床まである長いレースのカーテンがずっと揺らめいることに気づき、やがてそこにいろんな幾何学模様が浮かんでは消えていった。まるで大きなスクリーンに流れる映像を見ているようだった。
水晶玉や黒曜石だけでなく、大きなカーテンや窓をスクリーンにしてエーテル体が見えるようになったのならいいことだ。
カーテンが実際に揺らめいていたかどうかはわからない。わたしは肉眼の視力が低く、普段はものの細部も文字や人の顔もぼんやりとしか見えていないので、いつも形より雰囲気やオーラの方を見ている。なので、カーテンは揺れて見えただけかもしれないが、それはどちらでもいい。