(Untitled)

長く生きれば生きるほど、先に旅立つ存在を見送る機会も多くなる。それにしても時が過ぎるのは実に早く、地上における一生もあらゆる邂逅もまるで幻のようだ。

シリウスを通ってやってきて、シリウスを通って還っていく。
地上における形は違えど仲間だね。


空から響いてくるアマツバメたちの声を聴いていると、見えない扉が開くようにあの世とこの世の境目がなくなっていく。2020年の夏もそうだった。