昨夜はまたプレイオネへ行くか、それともタイゲタか、はたまたヒアデスかと思っているうちに眠りに落ちた。夢の中でわたしは大きな建物の上層階にいた。そこはがらんとした無機質な建物で、建築途中なのか破壊されたのか、窓としてあけられた大きな四角い穴にはどれもガラスがはまっていなかった。
そこは軍事基地か、または何かしら軍事に関する建物のようで、わたしはその組織に属する隊員のようだった。敵との戦いは起きてはいなかったが、上層部による監視が厳しいようで、地上にはこちら(建物側)に向けて銃器が設置されており、監視役の一人が常にその銃器のそばに立っているのが見えていた。
実際に隊員を直接狙うことはないようだったが、有事の際には建物の中にいる隊員の命を巻き込むことも躊躇しないという体制ではあるようだった。わたしは、自分たち隊員がそのように扱われていることに反発を覚え、どこからか持ち出した小銃のようなものを窓枠に固定し、地上に設置された銃器を狙った。
監視役の男が持ち場を離れた瞬間に引き金を引き、わたしは一発でその銃器を破壊した。騒ぎになるとは予測していたが、わたしは「どこから狙撃したかはすぐにバレる」とその時点で気づいた。そして、小銃(トングのように二股に分かれた不思議な形をしていた)を掃除道具入れのようなものの中へ隠した。
オダギリジョーに似た仲間の男が煙草をふかしながら階下からやってきて「何やってんだ」と呟いた。しかし、わたしが「ダメだったか」と言うと、彼は「んなことねーよ」とわたしの行為を肯定した。階下から上官たちがやってくる気配を感じていたが、わたしも他の仲間たちも隠れようとはしなかった。
10年程前に死んだ古い知人が仲間の一人として近くにいたような気がする。また、途中で、髪の長い女性が窓枠に立って風を浴びている場面があった。彼女のが身につけていたドレスが、赤、緑、ピンク、青と見るたびに色を変化させながら風に揺れていてとてもきれいだった。