夢の中で大型バスに乗って移動していた。道路には他にもたくさんの車やバスが走行していた。わたしが乗っていたバスと同じような大きさのバスが並んで走行していたが、渋滞が解消したあたりで2台は異なる方向に向かって加速した。わたしが乗っていたバスは右方向のよくすいている道へ向かった。
場面が変わり、わたしは急勾配の坂道を登っていた。そこは山のようで、赤っぽい土の上に草が生え、ところどころ木々も茂っていた。並んで歩いていた古い知人のような感じがする女性が「もしも先々何かしらの理由で世話ができなくなる可能性も考慮するならどんな犬を飼うのがいいか」と尋ねてきた。わたしは「小型犬の方が誰かに引き取ってもらいやすいのではないか」と答えた。
かなり登ったと思われるあたりで、突然住居(あるいは住居跡)のようなものがいくつも見えてきた。それらはカッパドキアの洞窟住居を極度に低くしたような造りで、木のドアが設えてあった。岩肌も木材も乾燥して白っぽくなっていた。わたしは「ここはホビット族の集落なのかもしれない」と思っていた。
このあたりで、大音量で音楽を流しながら歩く人が窓のすぐ下を通ったようで、うるさくて半ば目が覚めてしまったが、自分が何処にいるのかまったくわからなくてしばらく混乱した。