死んだ知人と久しぶりに会う夢

少し久しぶりに夢の中で数年前に亡くなった知人に会った。わたしたちは洒落た居酒屋のような店で待ち合わせていたが、同じテーブルには座らず、縦向きと横向きに配置されたカウンターのそれぞれの端に座っていた。彼女が座ったカウンターの中では彼女の夫が働いているようだった。

わたしの近くには共通の知人が2人現れ、1人は現在畑で野菜を栽培していると話し、自分で作った野菜を持参していた。死んだ知人が座っているカウンターの方から、「美味しいからぜひ食べてみてほしい」と、生の大根と蓮根とズッキーニを混ぜあわせたような白っぽい野菜が回ってきた。既に何人かの歯型がついていたので、わたしは反対側を齧った。

わたしはそこでうとうとしてしまったらしい。ふと気づくと、死んだ知人も共通の知人たちの姿も消えていた。死んだ知人の夫だけは姿が見えたので、言葉にはせずに目で尋ねたところ、死んだ知人は既に帰ったとのことだった。

夢の中では会話は言葉で交わすのではなく、思い浮かぶことが直接伝わっていることに気づいた。そしてやはり、死んだ知人の姿形は見えなくて、でもそれが彼女であることは明らかだった。

別の夢かあるいは別の場面では、わたしはとても親しい人とともにいた。彼が誰なのかはまったくわからないが信頼できる相手であるのは確かだった。夢の中では時々そういう相手と一緒にいることがあり、わたしはとにかく深い安らぎを感じている。相手の顔や姿は人間のようでありながら人間離れしている。