苦戦と発見の繰り返し

苦戦と発見の繰り返し

海、特に波打ち際のある風景を描くたびに、自分が波の構造を十分に理解していないことに気づく。そもそも海を存分に眺めたことがないのだから無理もない。海をじっくり眺めに行きたい。さまざま季節、時間、天気の海を観察したい。

数日前から描いている絵の海と波飛沫がどこか不自然に感じられて、描いては修正し、消しては重ねてを繰り返すうちに、まったく違うことを試したくなり、ふと濃い紫色を使ってみたらしっくりきた。違和感を払拭するのに苦心すると、絵の進行は遅くなるが、いつもこうした発見に行きつくのがおもしろい。

海にも空にも、思っているよりもずっと多くの緑と紫が潜んでいる。

後になって、緑と紫の油絵具を混ぜて青い海と空を描くYou tube動画を見つけた。

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