夢の中で母や祖母がいる“隠し部屋”と北斗七星
夢の中でまた“隠し部屋”を見つけていた。
現代的な造りの住居あるいは宿の廊下を歩いていくと、妙に古びた陰気な雰囲気が漂うエリアがあり、夢の中のわたしはなんとなく恐いなと感じながらも、そこがこれまで何度も夢で訪れた隠し部屋だとはっきりわかっていた。つまり、いわゆる明晰夢だった。
わたしは、そこが夢の中の空間だと自覚しながら古い木の引き戸を開いた。するとやはりそこには母方の祖母が布団に入って横になっていた。奥には母もいるようだった。とはいえ、いつも通り彼女たちの顔や姿は曖昧ではっきりとは見えなかった。どうやら祖母も母もそこで快適に暮らしているようだった。わたしは祖母と少し話をしたような気がするが内容は忘れてしまった。
その後だったか、あるいは別の夢だったか、わたしは眩しいほどに陽の光が射し込む高層階にある部屋のベッドの上に寝そべっていた。その後わたしはおそらく買い物に出かけたように思う。買い物に出る前にも祖母あるいは誰か女性と短い言葉を交わしたような気がするが、やはり詳細は覚えていない。
祖母や母がいるあの“隠し部屋”を思うといつも北斗七星が浮かぶ。昨夜、次に描きたい絵のイメージを下描きしていたら北斗七星を加えたくなり、七つの星を描きながら、北斗七星は“母”のあるいは“母的”なところだと思った。