夢について

わたしは眠りに入る前にはいつも問いを定めていて、夢はそれに対する答えあるいは示唆だと受け取っている。

たとえば、夢に母が出てきたと書くと、「お母さんが見守っているんだね」などと言われることがたまにあるが、そうではないと思っている。

夢は常に既存の情報や記憶によって置換・編集されているので、夢の中の場所や人物を実際の場所やその人だと思ってしまうと、肝心なことが歪んでしまう。

これは現実(便宜上この語を使う)においても同じだ。問と答はひとつのものなので、問い(意図)を明確にすれば答えは同時にあるはずだが、社会的あるいは相対的自我の都合(信じていたい/執着している物語)がそれを歪めて邪魔をする。