一昨日に自宅に帰ってきてからは、ようやくたっぷりと眠ることができて、またたくさんの夢を見ている。
最初に見た夢には既にこの世を去った人たちが複数登場した。わたしは知らない街を歩いていた。そこは日本のさまざまな時代や地域、街並みをごちゃ混ぜにしたような場所だった。
少し離れたところにある家屋の軒先に母方の祖父が座っているのが見えた。どうやらそこには母と伯母もいるようだった。わたしは彼女たちには会いたくないと思い、祖父に身振り手振りで「わたしがいることは内緒にしておくように」と伝えた。そうして足早にそこから立ち去った。
わたしは、たくさんの店舗が入居する雑居ビルが繋がったまま建ち並ぶ中を進んだ。建物の中にはいくつもの階段があった。わたしは少し迷ったあと、ある階段を上って外へ出ることにした。
やがて、ライブハウスのような空間に辿り着いた。そこでは知り合いのミュージシャンの演奏が行われるようだった。そこには10年以上前に亡くなった知人がいて、わたしにコンタクトレンズのケースと保存液を用意してくれていた。さらには昨年亡くなった友人もいて、彼はわたしのために特別にオーダーしたという妙に大きなコンタクトレンズを用意していた。彼は「今日会えてよかった、わたしは明日から一ヶ月インドに行く予定だから」と言っていた。
別の夢ではわたしはカエターノ・ヴェローゾと話をしていた。彼の身体は服の上から見るよりもずっと痩せていて、その腕は骨と皮だけというほどに細かった。わたしは彼の腕に触れながら、こんなにも痩せて大丈夫かと気にかけていたが、彼自身は健康そのものという様子で微笑み「大丈夫だ」と言っていた。
今朝見た夢では、わたしは地下都市のようなところにいた。地上では戦争が行われているようだったが、人々は地下に作られた町で生活をし、通常通り商売を営んでいた。わたしは何かの賞を受賞することになり、授賞式のために着用するドレスを探していた。仕立て屋のような店で店員と相談しながら、ワインレッドの生地に黒のアクセントと真珠の飾りがほどこされたロングドレスを選んだ。そうして出向いた授賞式で、わたしは賞品として真珠のネックレスを受け取った。