さくらの寝息を聴きながら

さくらの寝息を聴きながら

3年前、母が手術を受けて入院していた間、日本に滞在していたわたしは、さくらと一人&一犬だけで二週間ほど過ごした。昨夜隣で眠るさくらの寝息を聞いていたら、あの日々がふと思い出された。あの頃はまだ、その翌年にはチェコでさくらとともに暮らすことになるなど想像もしていなかった。

2019年11月、わたしはこのように書いていた。

「犬との生活は愉しい。手間も労力も必要だけれど、それもまた楽しい。クークーと寝息を立てる犬のそばで眠る日々もあと数日で終わりかと思うと、ちょっと寂しい。」
「犬の寝息を傍で聴きながらこれを書いている。彼女を置いてここを去る日のことを思うと切ない。きっと数ヶ月後にはまたここへ戻ってくるけれど、それでもやっぱり彼女と離れるのは寂しい。」
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