死者のまなざし

ふとした時に死者の視点で世界を眺めているような気がすることがある。まだ生きているつもりでいるけれど、実は肉体的にはとっくに死んでいるかのような感覚。ひたすらにしんとした心地。

そして生と呼ばれる側のすべてがあまりに儚い幻として見える。何もかもが一瞬で移ろい消えていく。

永遠は死と呼ばれる側にある。ということは、ポエジーは死の中にあるということだろう。それは死の側から見る生、あるいは死と生を見渡すまなざしかもしれない。