夢の中で、祖父母とともに暮らしていた建て替えられる前の古い実家にいた。居間にアヒルか鴨の親鳥と雛がいた。手を近づけると、雛はよちよちと掌の上に載ってきた。わたしはふわふわとした柔らかい雛を慎重に両手で包んで、台所にいた祖母に見せようとした。祖母の姿は見えなかったが、彼女は流し台のあたりで作業をしていた。
居間に戻るとさらに雛が二羽増えていた。そのうち一羽はきれいな水色だった。わたしは嬉しくなって、雛たちをそっと優しく撫でた。雛たちはまったく警戒せず、心地良さそうにしていた。ふと気づくと、親鳥の姿が消えていた。
そして、中庭に面した掃き出し窓が開いていて、そこから猫が侵入していた。わたしは、雛が猫に襲われるのを防ぐため、三羽の雛を片手で抱えたまま、もう一方の手で猫の首のあたりをそっと掴んで外へ出した。居間に戻ってみると、他にも数匹の猫が居間に入り込んでいるのが見えたので、同じように一匹ずつ外へ出した。
場面が切り替わり、わたしは屋外にいた。そこには高いフェンスで囲まれた広々とした庭があり、その中では数匹のパンダの赤ちゃんがころころと遊びまわっていた。わたしが三羽の雛を抱えたままフェンスのそばにしゃがみ込むと、一匹の赤ちゃんパンダがフェンスの隙間からころんと転がり出てきた。すぐ目の前に生えている草を摘んでパンダの赤ちゃんにあげたところ、赤ちゃんはそれをむしゃむしゃと食べた。雛たちは興味深そうにパンダの赤ちゃんの周りに群がっていた。
少し歩いたところに踏切があり、そこに高田純次氏(だった気がする)がいたので、パンダを見にきませんかと声をかけた。彼はえっと少し驚いた後、嬉しそうにこちらに向かって歩いてきた。途中にあった店か家だったかに彼の妻がいるようで、彼は妻にも声をかけていた。
三羽の雛もパンダもふわふわと柔らかくて、あたたかくて、とてもかわいかった。