どこから来たのか、なぜここへ来たのか
窓の外を戦闘機や爆撃機がいくつも通過していく。その度に物陰に身を隠し、「やはり攻撃してきたか、破壊しつくすつもりなんだな」と思う。どうやらわたしは絵描きのようだった。部屋の中にあるたくさんの絵を保存するため、それらをどこかへ運び出そうとしていた。その場には協力者もいた気がする。
絵を物理的にどこかへ動かすのではなく、次元を移すとでもいうのか、何か特殊な手段を用いるようだった。そして、絵を移動させた後は、自分もそこを脱出するつもりだった。おそらくそこはもう破壊し尽くされ、住めなくなる。そこでは大きな戦争が続いているようだった。
「わたしはどこから来たのか、なぜここへ来たのか」と問いかけて眠りについた後に見た夢。強い実感の伴う夢だった。全体的なイメージは過去ではなく、どことなく未来的だった。