影を統合するプロセスは個も集団も同じ

個人が常に影を作り出すように、集団もまた影を作り出す。なぜかいつも重要なところでミスをする人や、容易くパニックに陥る人がいるなら、彼/彼女はまさにその影の体現者だろう。彼/彼女は、リーダーや他のメンバーが見ないふり/気づかないふりをしている不安や恐れを実現している。

だから、そういう人に「しっかりしろ」というのは無理な話で、彼/彼女以外のメンバーが自分たちの影を認めるまで、彼/彼女は影の体現者であり続ける。個人と同様、それが不安であれ恐れであれ、見ないふりをして”無いもの”にしていることを”在る”と認めることによって、集団も再び統合されていく。