"Painters —to speak only of them— being dead and buried, speak to a following generation or to several following generations through their works. [..] In the life of the painter, death may perhaps not be the most difficult thing."— Vincent van Gogh
以前、ある音楽家が、音楽を演奏するのは死者との共同作業なのだと書いていたのを思い出す。彼はさらに、それを「暗喩ではない」と書いていた。
わたしの夢には死者がよく登場する。わたしは夢の中で死者に会っているとも言える。夢に登場するのは、実際に知っている人々だけではない。既に亡くなっている作家や画家や音楽家などに、こちらから意図して会いに行くこともある。死者に尋ね、死者に求め、死者から受け取っている。死者から受け取るメッセージは現実のように具体的ではなく象徴的だが、とても直接的だ。
フェルナンド・ペソアが夢の中に滑りこむように現れて、わたしに何かを手渡したこともあった。顔や姿は見えなかったが、あれは確かに彼だった。夢の中で会う死者たちは、大抵顔や姿は曖昧で見えないか、もしくは生前とは姿が異なっている。しかし、それがその人(の意識)であることだけは常にはっきりしている。
一昨年以降、人には滅多に会わなくなり、人と顔をあわせて話をする機会も激減したが、その一方で、死者との交流は増えている気はする。わたしは夢と現実との間に境界を作らず、現実が夢に侵食されるのを楽しんでいるが、死者との交流についても同じようにやっているのかもしれない。