母が買ってきた食べ物を食べる夢
夢の中で、建て替えられる前の古い実家にいた。滞在2日目の朝らしく、4日目にはわたしはそこを出発して自分の場所へ帰る予定だった。わたしは着ていたパジャマの洗濯をするかどうか迷っていた。すると、玄関から賑やかな声と音が聞こえてきた。買い物に出ていた母が帰ってきたようだった。
母は実際によくしていたように、美味しいと聞いた店を訪ねてさまざまな食べ物を買ってきた。食パンやサンドイッチ、産直市場で購入された野菜などが見えた。夢の中でわたしは、彼女が既に死んでいることはわかっていたが、何も言わなかった。そして、わたしは早速その美味しそうなパンを食べることにした。
そこには母のパートナーもいて、わたしたちは台所へ移動し、母が買ってきた食べ物を皿へ移した。彼もまた、母が既に死んでいることをわかっているようだったが何も言わなかった。母は流し台の前で買ってきた食材の世話をしているようだった。ストーブが2つも稼働していて部屋はとても暖かかった。
母のパートナーがわたしに、あまりに暖かいからストーブをひとつ消そうかと言った。わたしは彼に、母が死んでからもうすぐ一年半、あっという間だったねと話した。すると彼は、とても長い日々だったと答えた。部屋の隅の方にはさくらがいて、気持ちよさそうにごろごろと背中を絨毯に擦りつけていた。
皿に移したパンを食べようとしたところ、それは白い豆のようなものを甘く煮た食べ物になっていた。わたしはそれが何なのかはわからないまま食べた。母のパートナーが、彼が座っている席からは綺麗な空が見えていて、猫が横切っていったと呟いた。そこは確かに古い実家の台所だったが、屋根の方には穴があり空間が歪んでいた。