タルコフスキーと武満徹

自分が撮ったあるピンホール写真がふと水墨画のように見え、そうしたら、Antony and the Johnsonsの『Dust and Water』が頭の中で流れはじめた。そうするうちに、タルコフスキーの映画の中のシーンがいくつも頭の中でゆっくりと再生されていった。そして、タルコフスキーの作品歴を改めて調べていたら、武満徹が彼について語ったインタビューを見つけた。とてもいい記事だった。

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「彼の映画で僕が面白いと思っているのは、ある一つの場所(空間)の中で時間が動く──もちろん長回しをしていれば、日常的な時間も当然物理的に経過しますが──。そんなことではなくて、時間がいろんな顔をして、どんどん変質しながら動いていくのが分かるんです。」

「彼は言い知れぬヴィジョンを持っていて、しかもそのヴィジョンは他人に見せたいというものではなくて、何よりも自分が見たいんですよね。そこが彼の素晴らしい芸術家たるゆえんでしょうね。」

「つまり、タルコフスキーは、内的な衝動に非常に潔癖で、純粋で、エゴイストだった。それが僕らを感動させるんですね。」

「タルコフスキーの死は、或る意味では、素晴らしい死だったかもしれませんね。」