すべて今ここにある夢

すべて今ここにある夢

夜中にふと目が覚め、暗い部屋に横たわったままぼんやりしていると、記憶の中のさまざまな情景が走馬灯のように蘇っては流れていく。そうして過去に見た景色を辿るたびに、過去はすべて今にある、あるいは、すべての時はひとつのところにあることを実感する。

記憶の中の情景はどれもがいつも鮮明なまま、時を経ることがない。
すべてのあの場所、あの時が、今ここにある。

そして、それらを見ている「これ」は一体誰なのかと不思議に思う。

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