ミラクの夢

夢の中で歩きながらバイオリンのような弦楽器を奏でていた。周囲には似た楽器を手にした人たちが何人もいたが、どう鳴らせばいいか戸惑っている様子だった。わたしは好き勝手に楽器を振り回し、よく分からない方法で好きな楽曲を自由に奏でていた。とても楽しかったし、他の人たちも笑顔で楽しそうだった。

道を歩いていたはずが、いつの間にか水の中にいて、わたしは魚のようにすいすい泳いだ。やっぱりと楽しくて、周囲にいた人たちも楽しそうだった。

そこでぱっと目が覚めた。すると、視界の先に色を変えながら光る四角い枠のようなものが見えていた。その向こうには窓の外に夜空が見えていて、まるで宇宙空間へワープするゲートが開いたかのようだった。少し驚いて目を何度も閉じたり開いたりしているうちに、光のゲートは消えていった。

昨夜はまた眠りに就く前に「わたしがどこから来たのか、故郷の星を教えてほしい」と思っていた。そして、ミラク、トゥバンという2つの星の名が頭に浮かんだ後、すーっと眠りに落ちたのだった。