雨上がりの湿地を裸足で歩く夢、どしゃ降りの中で鳩に話しかける夢

名前を思い出すにも時間がかかるほど古い知人が夢に登場した。既に亡くなっている父方の叔父や祖母もいた気がする。

雨が上がった後の湿地を裸足で歩いていた場面が強く印象に残っている。足に触れる水や泥や草の感触がリアルによみがえる。

雨が降る夜の街を自転車で移動していた場面も覚えている。乗っていたのは普通の自転車ではなく、わたしはかなり前傾姿勢になって高速で走っていた。途中、商店街のような場所や、デパートの中のような空間を通り抜けた。わたしは「随分夜遅くまで営業しているんだな」などと思っていた。

道路が川になりそうな程の土砂降りの雨の中、一羽の鳩がガラス張りの建物の前にぽつんと佇んでいるのが見えたので、近づいて「雨宿りをしなよ」と声をかけたら、鳩はハッと目が覚めたかのような顔をして、ぴょんぴょんと飛び跳ねて屋根の下へと移動していった。

また、別の夢あるいは別の場面では、わたしはやはり夜の街を歩いていた。そこは入り組んだ路地にさまざまな店舗が軒を連ねる古い街で、薬局や居酒屋の看板に明かりが灯っていたのを覚えている。わたしは、昔の実家に向かっていたような気がするが、そこは実際にはまったく知らない場所だった。