自分の価値を他者の判断に委ねないこと

このツイートにある通り、他者の役に立つことだけを志すと、承認欲求が過度に高まり、やがては精神的に追い詰められる。なぜなら、自尊心を損なうからだ。自らの価値を他者の判断に委ねるとは、社会の中の相対的自己だけを自分だと信じこむことであり、それをしているとわたしたちは自分を損なう。

わたしが撮影仕事に積極的に参加していた頃、オーディションに落ちるたびに自尊心が傷ついていたのも、他者から選ばれることを目指していたからだった。ある時から、自分が適役ならば自ずとやることになるし、そうでなければやる必要はないと、自分に軸を置くようになり、やがて飽きて離れてしまった。

役に立つかどうかは場が決めることであり、たまたま生じる(とはいえ必然の)結果でしかない。自分の意図だけではどうすることもできない結果を志すのは、自分を矮小な枠の中に無理やり閉じ込めるようなものだ。結果などに拘わらず、意志を持って自分の感覚や感情に忠実に存在していればいい。わたしはわたしのままでいいのだ。

本当にやりたいことしかやらない。期待には応えない。既存の環境の中で役に立とうとしない。横軸に直線的な意味を成そうとしない。そうしていると、既存の枠組みにとっては破壊的だろうけれど、それ以上に創造的だし、嘘や無理による抑圧がないので暴力にはならない。

つまり、他者から求められるのを必要としないということだ。自分が自分に求めることをやっていればいい。自らの満足と納得を独自に追求すること。それはまた、何に対しても不要な期待をしないという身軽さでもある。