語りは騙り
「コロナに負けない」とか「コロナに打ち勝つ」とかという言葉がまずおかしい。勝つか負けるかということではない。事実も実存も、人間社会の判断基準に無理やり当てはめようとすればするほど歪められ、人はますます盲目的・妄想的になる。それは、都合が悪い現実から目を背けるための欺瞞だろう。
わたしたちは、他者を騙すためだけでなく、自分自身を欺くために言葉を語る。そうした嘘を無自覚に繰り返しては、自ら進んで偏狭な枠の中に閉じ籠っていく。
「コロナに負けない」とか「コロナに打ち勝つ」とかという言葉がまずおかしい。勝つか負けるかということではない。事実も実存も、人間社会の判断基準に無理やり当てはめようとすればするほど歪められ、人はますます盲目的・妄想的になる。それは、都合が悪い現実から目を背けるための欺瞞だろう。
わたしたちは、他者を騙すためだけでなく、自分自身を欺くために言葉を語る。そうした嘘を無自覚に繰り返しては、自ら進んで偏狭な枠の中に閉じ籠っていく。