父の死体が動き出すという夢を見た。夢の中では彼は既に死んでいて(実際には彼は今も生きている)、その身体はベッドの中にあった。死後一週間は過ぎているようだった。わたしは少し離れたところからその姿を見ていた。すると、死んだはずの彼の腕が動きはじめ、目が開いたり、顔が動いたりしていた。
そこは、建て替えられる前の古い実家の二階にあった母の部屋に似た空間だった。その場に母もいた気がするが、姿は見えなかったかもしれない。父の死体が動き始めたので、わたしは母に「あれ、動き始めたよ」というようなことを伝えていたように思う。怖くはなかったが、奇妙な感じではあった。