影を排除せず統合する

嫌悪しようが、拒絶しようが、在るものは在る。そして、排除しようとすればするほど、むしろそれはますます強大化して迫ってくる。在るものを在ると認めると、嫌悪や拒絶を生じさせていた分離はなくなる。それから、どのように境界線を引くかを自分で決めればいい。

わたしたちが無意識に否定するもの、嫌悪するもの、排除したいものは影となり、その影は別の誰かや何かとして具現化する。嫌だ、消えろと思うほど、影はますます濃さを増し、それを具現化する存在や状況を招き続ける。在るものは在ると認めることによって、分離と対立はなくなり、影は統合される。

何かを否定し、拒絶し、無くそうとするほど、ますますそれを作り出すということは、この世で二極化したもの(この世界ではすべてが二極化せざるを得ず、常に真逆の性質が同時に発生し続ける)は、実は常に統合に向かうということだろうか。

分離し対立して見えるものも、一段上から見れば同じ一つのものであり、どちらも同じところから生じている。