歯科を探す

先週木曜日に、左上第二大臼歯のクラウンが突然外れた。予兆も痛みもまったくなかったので驚いた。過去に根管治療を受けて土台が作ってある歯ではあるものの、なるべく早く手当てを受けたい。

しかし、チェコで新規患者を受け付けている歯科を見つけるのはかなり困難だ。最初に問い合わせた近所の歯科医院とのやり取りの中で、現在この町には新規患者を受け入れている歯科は無いだろうと言われた。南ボヘミア州最大の都市であるČeské Budějoviceでも、新規患者を受け付けてくれる歯科はなかなか見つからないらしい。南ボヘミア出身であるパートナーの幼馴染たちも歯科探しには苦労していて、別の州まで出向いている人もいる。

そんなわけで、南ボヘミア州内で歯科を見つけるのはさっさとあきらめ、プラハまで出向く覚悟を決めた。プラハには英語が通じる歯科も複数あるし、外国人向け医療センターにも歯科がある。以前に周囲の人たちから良い評判を耳にしていた歯科医院に問い合わせてみたところ、わたしを新規患者として受け入れてくれることになった。問い合わせの返事を待っていた週末の間に、たまたま空きができたそうだ。英語で診察が受けられるだけでなく、日本語も話せる歯科医がサポートしてくれることになった。

チェコでは、歯科だけでなく、ホームドクターと言われるかかりつけ医を見つけるのも困難な状況が続いている。なぜかというと、多くの医療従事者が医療報酬の低いチェコを離れて、他国へ働きに出てしまうからだ。今回のパンデミックでも医療従事者の不足は問題になっていた。

地方都市では、首都プラハよりもさらに状況は困難になる。今後再びどこで暮らすかを考えなければならない時には、このことを頭に入れておこうと思う。