神と神の対面、白蛇の姿をした龍神、石に刻まれた半人半魚

夢の中で、わたしは東アジアのどこかにある国の聖地を訪れていた。そこは巨大な岩の中にある空間で、奥には小さいながらも豪華な祭壇が設けられていた。そして、色鮮やかな衣装を身に着けたシャーマンがいて、特別に許可された祭儀を担う人々が集まっていた。

わたしは、その地の神に願い事をしに来た人々を案内する通訳的な役割を担っているようだった。橋本聖子氏がメンバーの中にいた気がする。事前に交渉は成立していたが、相手側は直前になって、何かが足りないので神を呼び出すことはできないと言い始めた。その裏には政治的な駆け引きがあるようだった。

わたしは「話が違うではないか」と怒り、それならば、わたし個人のために神を呼び出すようにと要求した。そうして儀式がはじまった。

相手側の神は半人半魚の姿をしていた。わたしはわたしで、自分の神を呼び出した。わたしの神は龍であり、現れたのは空を覆うほど巨大な白い蛇だった。神と神とが対面し、洞窟の中は強烈なエネルギーが渦巻いていた。身体に感じた圧力をはっきりと覚えている。外には嵐がやってきて、激しい雨風が吹き荒れていた。

その後、わたしはさらに別の聖地にも案内された。そこは海のすぐそばで、足元に敷き詰められた六角形の石には、半身半魚の絵が無数に刻まれていた。

夢で味わった体感は今もまだ残っている。神と神が対面した洞窟の中の凄まじいエネルギーと、吹き荒れる嵐の音、そして、雲のように大きな白い蛇の姿が頭から離れない。足元の岩に刻まれた半身半魚の絵には骨まで描かれていて、まるで化石のようでもあった。