ゾスマ、そしてアルタイル

夢の中で、Vとさくらとともに友人を訪ねていた。そこはとても広い部屋で、2面に取り付けられた大きな窓の外には野原が広がっていた。友人は料理をしていて、わたしとVは持参した弁当を食べようとしていた。

すると、窓の向こうに、大きな鳥の群れがこちらに向かってやってくるのが見えた。鳥の群れは窓のすぐそばまでやってきて、奇妙な形を構成しはじめた。真ん中に白い頭と茶色い体を持つ鷲のような鳥が羽を閉じて直立したまま空中に停止し、その周囲を無数の鳥たちがぐるぐる旋回して筒状の形を形成していた。わたしと友人は感嘆しながらその様子にじっと見入った。

その後、わたしは一人で外に出た。建物の玄関を出たところに金属の棚があり、そこにはさまざまな動物が生きたまま遺棄されていた。犬や猫だけでなく、うさぎ、モルモット、鹿もいた。みな生きてはいるものの、長らく放置されてすっかり衰弱しており、ぐったりとした様子で棚の中に横たわっていた。

そこは、人間が飼えなくなった動物を遺棄する場所だった。棚の隣には焼却炉とグリルがあり、死んだ動物の体はそこで焼かれるようだった。そこで焼き肉を食べている人たちもいた。わたしはショックを受け、泣きながら動物たちの体を撫でた。ところどころ毛が抜けて地肌が見えているうさぎとモルモットが足元に擦り寄ってきた。

道行く人たちは「かわいい、かわいい」と動物の体を撫でていたが、みな助けようとはせずに去っていった。わたしは泣きながら、こんなことが続いてはならない、人間によって勝手に遺棄される動物たちを助けなければと思った。そして、インターネットを使って里親を見つけるシステムを作ろうと考えていた。

足元に擦り寄ってくる人懐っこい動物たちに囲まれながら、わたしはVが作った弁当を食べた。隣には知らない女性がいて、彼女も何かを食べていた。弁当の中の一品にはオレンジ色の蝶が入っていた。わたしはそのおかずには手を付けず、他のものだけを食べて弁当箱を閉じた。