「こんなところにはいられない」と踵を返す夢

夢の中で日本の古い街にいた。様々な時代の建物が混在していて、ところどころ時空が歪んだような街並みだった。わたしは知らない男性に案内されて、土塀に囲まれた広大な庭園へ連れて行かれた。そこはたくさんの観光客で溢れていて、大量の人々が塊になって走り回っていた。彼らは固まってただぐるぐる回っていて、誰も自らの意志を持っているようには見えず、一人一人の存在を識別できなかった。わたしはそれを見て「こんなところにはいられない」と踵をかえし、案内していた男性を無視して塀の外へ出た。